あなたの影響力をコントロールする要素の一つとして、【重心の使い方】が関係していることを、知っていますか?例えば、こんなことを考えたとします。

 

●今日は40代の中小企業の社長さんが集まる会だから、威厳を持たせたい。

●今日は小学校に職業体験の講演に行く日だから、親近感を出したい。

●今日は初めてクライアントさんとお会いする日だから、信頼感を出したい。

 

など、ビジネスシーンにおいて、魅せたい(見られたい)自分は多岐に及びますよね。セルフブランディングとか、セルフプロデュースという言葉も当たり前のように使われます。

今挙げた「威厳」「親近感」「信頼感」。このすべてを、ほとんどの人が持っているのにも関わらず、気づき、使いこなせていないのが現実です。そしてそれは、重心の使い方を知らないから起こっている現実なのです。

 

カメレオン俳優に似ている。影響力のコントロール。

香川照之さん、山田孝之さん、綾野剛さんetc… 作品によって全く違う顔を見せる俳優さんのことを、「カメレオン俳優」と呼んだりします。

【同じ人のはずなのに、全く違う人間のように見える】というこの現象。似ていますよね、「○○に見られたい」と。実はこれ、日常生活でも起こっていることに、気づいていますか?

 

例えば、

①会社で「仕事の鬼」と呼ばれる誰もが恐れる存在の男性が、公園で「優しいパパ」になっていたり。

②「男らしく振舞うOL」が、好きな男性の前では「キャピキャピ美女」に変身していたり。

 

いわゆる、ギャップですよね。誰にでも、あるものです。なぜなら私たちは、目の前にいる相手によって、無意識的に自分を使い分けているからです。

 

戦略的に使い分ける

分かりやすくビジネスシーンとプライベートシーンに分けましたが、この二つのシーン、重心の使い方が違います。

 

①も②も、ビジネスシーンの時には、どっしりと構えていないといけないもの。フワフワした「仕事の鬼」や、「男らしいOL」なんていますか?

逆に、「優しいパパ」「キャピキャピ美女」が、どっしりと構えていますか?

 

イメージとして、重心が下にあるのは、ビジネスシーン。重心が上にあり軽いのは、プライベートシーンであることは、お判りでしょう。

つまり、重心のイメージをするだけで、私たちの足取り、醸し出すオーラ、エネルギーは変化するのです。

 

「威厳」:重心が下腹部にある意識

「親近感」:重心は胸を意識。軽いエネルギーを相手に注ぐイメージを持つ。

「信頼感」:重心は胃のあたりを意識。胃を中心とし綺麗な血液がサラサラと流れるイメージを持つ。

 

自分のどこに重心があるのかをイメージするだけで、身体の感覚が変わってきます

先ほど例に挙げた「俳優」という仕事をしている方々は、身体の感覚が非常に鋭いのです。自分が怒っている時に身体はどんな反応をしているのか?を自分でわかっています。

 

身体の反応を無視して、「ああ見せたい、こう見せたい」は出来ません。小手先だけのものになります。

 

あなたという人間を構築している要素はたった一つではありません。幾重にも重なった状態で「十二単」と呼ぶように、沢山の「顔」が折り重なって、あなたという人間を構築しているのです。

戦略的に影響力をコントロールするためには、自分の中にある要素を認め、重心を使うことが大切なのです。