最近クライアントさんからご相談いただくことに、ある共通点があります。それは、

『立場的に、リーダーシップを発揮して、皆を引っ張らないといけない役職にいる。一人一人に話す機会も多い。自分でも試行錯誤しているのだが、相手が自発的に【やりたいです!】と前向きに取り組めるような話が出来ていない。どうしたらいいか?』

とお悩みです。

答えはただ一つ。あなたの感情が表に出ていないくて、エネルギーが低いからです。感情が見えない相手には、心を開けないと同時に、ついていきたい!この人から良い影響が欲しい!とは、思いづらいからです。

 

エネルギーを出して!落とさないで!もっと出して!

この言葉、以前グループレッスンで7人の皆さん全員に最低2~3回は言っていた言葉。というかむしろ、これしか言っていないんじゃ…という時もあります。

 

相手がやる気になれないのは、あなたからエネルギーが感じられないからなんです。それも、押しつけがましく強引なのではなくて、あなたがそのことを話すことが【楽しくて熱が入って伝えたくて仕方がない】というエネルギーです。

 

エネルギーは感情でもあります。体温でもあります。空気でもあります。そのどれか一つが欠けてもいけないのです。

圧倒的にインパクトがあったり、この人についていきたい!と思わせる人は、エネルギーがみなぎっているのです。

しかし、このエネルギーは、ちゃんとトレーニングをして意識をしなければ下がっていく一方であるという特徴も持っているのです。

 

エネルギーを出すには、身体を使え!

あなたは3分間話をするだけで、汗ばんだ経験はありますか?緊張して汗ばむのではないですよ。

 

・目の前にいる人の呼吸と熱量を感じ、
・その呼吸と熱量に、自分の呼吸と熱量を掛け合わせて、
・言葉に感情が乗りエネルギーが高まった状態で語る。

 

このような身体で、相手に伝えたことはありますか?この身体の状態、あなたにも経験があるはずです。

 

例えばあなたが中学生のころ。

修学旅行で先生たちの点呼が終わった後、布団の中で「誰が好きだ」「誰が可愛いか」「誰と付き合いたいか」なんて話をした経験はありませんか?

あまり騒ぐと先生たちが部屋に来てしまうので、なるべく小さい声で話はしているものの、心と身体は熱く汗ばんでくる感覚があったのではないでしょうか?

 

この感覚こそが、感情が表に出ていて、尚且つエネルギーが高い状態なのです。

 

中学生なんて、エネルギーが有り余って、もはや放電状態ですが(笑)

このぐらいの身体の感覚で相手に語り掛けなければ、あなたの熱意は伝わりません。ましてや相手が自分から【やりたいです】なんて言うわけがないのです。

 

身体を使って練習を

そのためにも、自宅で身体を使って話をする練習をしてください。

新聞でも雑誌でも、本でも構いません。音読をしてください。その音読に、身体のリアクションをなんでもいいのでつけてみてください。

イメージは、仮面ライダーやセーラームーンの変身シーン。

一つ一つの言葉に手の動きがついていたり、表情が決まっていたりしますね。それを、目の前にある文章に合わせてやってみてください。

ダサくたって、下手くそだってかまいません。やっていくと徐々に、自分の感情が乗ってくる感覚が出てきます。

大切なのは、感情が乗ってくる感覚を掴むことです。感覚を一度掴めば、感情を出すON/OFFスイッチが生まれるわけです。

あなたが思っている以上に、自分の感情は言葉に乗っていなくて、相手に届いていない。エネルギーも低い。まずそこを自覚し、こまめにトレーニングをしてください。