・影響力が欲しい
・エネルギーを相手に届けたい
・存在感をアピールしたい
などの願望を叶えるために、まず頭の中に浮かんでくるのは、「話し方を変えよう」ということでしょう。それも正解です。でも、もっと簡単な方法があります。それは、歩き方を変えることです。
歩き方は無意識レベルで見られている
意外とあなたの歩き方は、見られています。
例えばあなたが、社員の前に立って話をするとき。演台まで、どうやって歩いていますか?あなたのインパクトを決めるのは、あなたが演台まで出ていく、その瞬間から始まっているのです。
あなたも、聞き手側の立場だったら、【話し始める前のその人の様子】を見たことがあるはずです。
ある人は、偉そうに大股で、見下したような雰囲気を醸していたかもしれませんね。
ある人は、小股でこちらまで息が詰まってしまうほどの緊張感を醸し出していたかもしれません。
意識していなかったとしても、「~な感じがする」と、あなたも無意識に感じ取った経験はあるはずなんです。そしてその瞬間に、あなたも「この人はどこか違う!」と感じ、存在感に圧倒されているのです。
役者が自分とは違う人間を演じるときに気を付けている、歩き方
私は舞台畑出身の人間です。
自分とは全く違う人間を演じるのが、役者の仕事ですが、役を演じるときに気を付けていることの中に、
・歩き方
があります。
想像してみてください。背格好が似ている、40代の男性が2人いたとします。
一人は、大物政治家。
一人は、深夜の電車で残業に疲れ切ったサラリーマン。
この二人、同じ歩き方を、しているでしょうか?
もしも、役者としてこの2人をあなたが演じ分けるとして、恐らく一番最初にあなたの身体に現れる変化は、歩き方です。一番変えやすく、分かりやすいからです。
歩き方が変われば、必然的に姿勢も変わってくる。姿勢が変われば、呼吸に変化がでるので発声が変わり、目線も変わる。
歩き方ひとつで、身体は連動するため、最終的にすべて変化するのです。
男性は要注意!普段、どうやって歩いていますか?
歩き方を変えるためには、まず、普段の自分はどのように歩いているのかを知らなくてはいけません。
特に、男性の方、要注意。あなたの歩き方は、どんな歩き方ですか?デスクワークをしていて、コピーを取りに立ったとします。その瞬間からコピー機まで、あなたはどんな風に歩いていますか?
もしもコピー機まで歩いているあなたの姿を、急に写真に撮られたとして。かっこよく映っていますか?どんな足音がしていますか?(ちなみに私は、足音だけで●●さんだ、と聞き分けられます(笑))
なぜ、男性は要注意なのか。それは、女性と比べて、鏡を見る時間が圧倒的に少ないため、所作における身体コントロールの意識が低いからです。
女性はお手洗いに行くたびに、鏡をチェックしています。髪は乱れていないか?リップは剥げていないか?ほんの10分程度のお手洗い休憩の時に、お喋りをしながらも自分の姿をしっかりとチェックしているのです。
だから、【こう動くと⇒こう見える】の身体と思考の紐づけが得意。しかし、男性が1日の中で鏡を見る時間は、女性と比べて圧倒的に少ない。だから普段の歩き方と言われても、ピンとこない方が多いのです。
まずは、自動ドアでもショウウィンドウでも結構ですから、自分の歩いている姿が映る場所があれば、くまなくチェックしてみてください。
自分をちゃんと見てあげてください。「あれ?意外と猫背だな」「思ったよりもフワフワ歩いているな」など、気づきがあるはずです。
あなたの歩き方=相手に与える影響力、存在感、エネルギー であることを、覚えておいてください。