人前が苦手だ・・・と感じる意識の中には、いくつか理由があるかと思います。今日はその中でも、「身内の評価」について、お話しします。

私は小学生の時、ピアノを習っていました。でも、ピアノの練習は出来る限りヘッドホンでしたかったんです。それは、練習時のモヤモヤ感や、できなかった時の悔しさ・恥ずかしさを家族にも聞かれたくなかったから。

授業参観も嫌いでした。授業参観になると、先生は前日から「手をいっぱい挙げてね」って言ってくれるけれど、「なんでわざわざ、親がいる前で手を挙げなきゃいけないの?恥ずかしくて嫌だなぁ」と思っていました。本当は、褒めてほしいくせに・・・。

 

私が人前が苦手だった理由は、「身近な人の評価が嫌だった」からです。理由は、ピアノの発表会の後に友達のお父さんから「突っかかっちゃったけど、よく頑張ったね」って言われた言葉でした。

 

まさかとは思いますが、私はこの言葉で「突っかかった」というフレーズだけが印象に残り、友達のお父さんの顔を見るたびに「ピアノの発表会で突っかかり、一瞬どこから弾いていいのか分からなくなる」というパニック状態を思い出してしまったからです。

友人のお父さんは、褒めてくれたんです。でも私は、発表会で一瞬パニックになってしまったあの瞬間が、怖くて仕方がなかったんですね。

 

でも、私がどうして舞台で芝居ができるようになったのかというと、それは演劇を作り上げていくプロセスに答えがありました。

演劇の稽古では、毎回「もっとこうして」「それじゃだめだ」「こっちの方がいいよ」という、アドバイスを受けます。このアドバイスをもとに、役者・演出家の脳内映像をすり合わせていき、本番へと向けて作り上げるのです。

そして最後には「行っておいで、楽しんでおいで」と、演出家が後押ししてくれます。

 

この後押しが、どんなに気持ちを軽くしてくれるか!!!

 

役者でも、やっぱり緊張はするし、あがるし、吐きそうになるし、分けわからないパニック状態になります。それでも、舞台で緊張を見せないのは、日々のトレーニング&演出家の「行っておいで、楽しんでおいで」の一言だったりするのです。

 

身内からの評価が気になってしまい、人前で話をするなんて考えられないよ…。という人ほど、なるべく最初の段階から、誰かに見てもらいながら前に進むのがあっています。

出来る限り自分で・・・とも思うのですが、そうすると、本番での衝撃が大きくなってしまうのです。

それは予行練習が、自分の脳内でしかできないから。誰か一人でも、他人からの印象や情報をもらうだけでも、想定されるイメージが増えます。

誰かに見てもらう、という行動は、そこがいいのです。

 

役者が、舞台上であれだけ自由に動けて、セリフも頭に入っているのは、最初から演出家と共に歩むから。お稽古は‟自信を作り上げる作業”でもあるのです。

正直、私のようなトレーナーとレッスンのお約束をしたとしても、来るまでが「吐きそう」だったり「嫌だ、いきたくない」「何を言われるんだろう」と感じると思います。私がそういう人だからわかります(苦笑)

でも、あの吐きそうな道のりも、乗り越えたら次が見えてくるのです。

誰かに見てもらう。怖いけれど、大切な事なんです。

 

人前を克服することは、未来を切り拓く
それではまた次回、お会いしましょう~!

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