人前で話をするとき、ついつい考えてしまうのは、‟完璧”を目指してしまうことです。例えば、
・一度もつっかえなかった
・予定通りの喋り方が出来た
・ちゃんと一言一句間違えずに暗記できていた
・どこも省かずにちゃんと言えた
などなど、基準を作ってしまいがちです。特に一番上の、‟一度もつっかえなかった”は、わかりやすいので、気にしがちなポイントです。それに、つっかえてしまうと、「あっやっちゃった!」と感じてしまい、顔が赤くなってしまったり、止まってしまったり、頭が真っ白になってしまったりしますよね。
意識をすればするほど、怖くなるもの
残念ながら、完璧って、目指せば目指すほど、遠のくものなのです。なぜなら、‟完璧に”と思えば思うほど、プレッシャーは強まり、身体に力みが生じます。ちょっと考えてみてほしいのです。
あなたが話そうとしていることは、絶対に一言一句間違えず、突っかかることもなく、言わなくてはいけないことですか??
きっとそうではないはず。それよりも大切なのは、内容を伝えることですよね。
役者のセリフの秘密
役者さんを見ていると、噛まないし、つっかえないし、完璧じゃん?!という風に見えます。でもそれは、噛まない、つっかえない、までいくのに、ほぼ毎日最低3時間以上、その芝居のセリフと向き合っているからです。練習量が圧倒的に多いからです。
あなたは、自分の名前や生年月日、出身地を、つっかえることなく言えますか?
おそらく全員が「はい」と答えます。それは、生まれた時からずっと、自分の名前を呼ばれ続け、喋れるようになれば自分の名前を声に出し続け、誕生日いつ?どこ出身?と聞かれる率が高いからです。ほかのどの言葉よりも、特に自分の名前に関しては、圧倒的に言い続けている言葉だからです。
つまり、あなたの思う‟完璧さ”の基準値と、その話そうとしていることへの練習量は、比例しているわけです。
役者は、自分のセリフを、自分の身体から本気で出た言葉として扱えるようになるまで、落とし込むんです。それをしないと、もし仮にハプニングが起きてアドリブで繋がなければいけない場合、役にそぐわない言葉遣いが出てきてしまう可能性があるからです。(例えば昭和の設定なら「ヤバいよね、マジで」とは、言わない。とか。)そのために、練習をしています。
あなたが、少しでも「つっかえたくない」など、完璧に近づけたいと感じるなら、話す内容をひたすら練習することが大切。こんなにやるの?ってほどやって、ようやくだと、思ってください。そのくらいやらないと、喋りなれていない内容は、スラスラ出てこないものです。
人前を克服することは、未来を切り拓く
それではまた次回、お会いしましょう~!
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