人前で話すのが苦手だけれど、克服したい。そのために、上手い人を見つけては観察しているんだけど…一体何を見たらいいのか分からない

 

そんな疑問もわいてくると思います。では、上達する人は何を見ているのか?役者はどうしているのか?今日はそんな疑問にお答えします。

 

芸は盗めと言われるけれど・・・

「芸は盗め」と言われますよね。これ、本当にやってます。

役者は「これはいい!」と思ったことに対して、すべて「自分事に置き換えて観察をする、そして家に帰って実際に物まねして演じてみる。」このサイクルを徹底しているのです。

 

役者は、貪欲です。稽古の一日一日が勝負です。どこかでサボって、気を抜いて、本番で痛い目を見る、お客様をガッカリさせるのは自分だとわかっているからです。

自分だけ、物語の世界観に入っていけていない。自分の問題だけでなく、舞台全体の問題になり、その作品の質を落とすことになります。だから、どんなに初心者だって、貪欲に吸収しようとするのです。

 

演出家は、指示を出します。物語の世界観や、どう見せたいかの指示を出します。上手に芝居する方法を教える人ではありません。役者がその役を生きられているかどうかを、見極めます。

 

だから役者はもがきます。どうしたらいいんだ??スピード感はこれでいい?このセリフの音の高さは?しゃがみ込んで言ってみたらどうなる?明日、相手役はどんなプランを持ってくる?

 

何がウケる?
何が当たる?
何が正解?

 

そんなのは、誰にも分りません。だから、貪欲に突き詰める以外、無いのです。そして、何かヒントを得た時、それを一粒もこぼすまいと、

 

観察→模倣→身体に取り込む→アウトプットする

 

この作業を繰り返しているのです。

 

じゃぁ、一体何を見たらいいの?まずは、一点集中から始めてみてください。

 

ああよかった、で終わらせない、貪欲に吸収する方法

例えば誰かのプレゼンを見て、「ああよかった、よかった~上手だった~」で終わっているあなたは、観察力と分析力に欠けている状態です。観察&分析が出来なければ、真似をしても、違いに気が付くことが出来ません

そのためにもまず、何か一つのことに集中をして、観察しながら楽しんでみてください。

例えば、

 

・目線
・手の動き
・声の意識
・間が出来た時の様子
・聴き手の様子
・空間の使い方

 

今、ざっと6つだけ挙げましたが、この中から一つだけ選んで、それだけに集中して観察してみるのです。すると、きっと気が付くはず。上手だなぁと思っている人の特徴に。その特徴に気が付けたなら、今度は物まねする番です。模倣して、繰り返したら、自分に取り込めばいいのです。

 

私は役者脳トレーニングと名付けて、演劇を取り入れた、人前で話すことが楽になるレッスンをしています。

なぜ、演劇を取り入れているのかというと、演劇とは、究極の模倣であり、究極の疑似体験ができるからです。疑似体験をしているのは、あなた自身です。例え役に入っていたとしても、表現しているのはあなた自身に変わりはないので、それをビジネスシーンに活かせばいいだけなんです^^

まだ、観察と分析するチカラが無く、いつも感想が「よかった!上手だった!」で終わってしまっていると感じているあなたは、一点集中法を試してみてくださいね★

 

人前を克服することは、未来を切り拓く
それではまた次回、お会いしましょう~!

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