今日は、表現のプロ、役者さんが日々、どんなことを考え、どんなことを演出家から伝えられ、どんなことを先生から教わっているのかをお伝えします。

今日も、セミナーで人前に立つ時に使える思考パターンばかりですよー(^ー^)b

 

役者脳の3つの思考パターン

台本に書かれていることを、どう表現しようか?と考える役者脳には、大きく分けて、以下の3つのパターンがあります。

 

①行動
②分析と紐付け
③四則演算をする

 

役者さんたちが意識してやっている、というよりも、もはや無意識のうちにやってしまっている行動が、この3つです。

一つ一つ解説しますね。

 

行動して、ようやく第一歩

役者はお稽古の時、演出家なり先生なり必ずアドバイスをもらいます。まずは、やってみる、表現してみるのです。また、他の役者の芝居を見て、いいなぁと思ったら、それもまずは、そのまんまソックリ真似てみるのです。

これはセミナー講師が受講生になる時も同じです。

何かを教わっているとき、人はどうしても、いや、私は○○だと思うから…と自分の中で処理してしまうのですが、自分が信じている先生ならば、自己処理せずにまずはその通りやってみることです。

なぜなら、一回やってみるとこんないい事があるから。

 

分析して、紐づける

今度は、やってみた事をじっくり分析するのです。失敗した時、なぜダメだったか、考える。成功した時も同じように、なぜ?を考える。

例えば、スコーンと会場を貫いてくれるようなご挨拶をするA先生がいたとします。

【あなた】
A先生の挨拶は、爽やかで気持ちが良い。真似してやってみた時も、身体が軽く感じたなぁ。思い切って会場の後ろの壁まで届かせようと意識して挨拶すると、参加者も心地良いし、自分の気持ちも軽くなるんだな!

 

と、分析&行動してみたこととの紐付けが出来るわけです。一度やってみなければ、どんなものなのか、わかりません。この時点で、感覚に合う、合わない、も見えてきますね。

感覚に合わない表現は、素直に受け止めて他の方法を探すのもひとつ。また、合うようになるまで、磨くのもひとつ。

 

+-÷×で、調整する

最後に表現の四則演算を行います。②の分析と紐付けで、やってみた表現にどのような効果があるのか、分かりましたね。

今度はそれを、調整するのです。例えばメイク。

雑誌に載っていて、素敵だなぁと思ってその通りソックリやっても、似合わない時、ありませんか?それは、あなたの肌の色や骨格に合わないから。じゃぁどうるするか??

メイクも、+−÷×、しますよね。

表現も全く同じです。先ほどのA先生を真似てみた例でいきますね。

【あなた】
A先生のスコーンと貫く挨拶。私がやると、なんだか威圧感を感じさせてしまうみたい・・・。そしたら、会場の後ろまで届かせるのはキープして、貫く意識だけ除いてみよう(引き算)。

と、このように調整をかけるのです。表現力を上げるには、3パターンの繰り返しです。

 

人前が苦手で、え、こんなの無理・・・と感じても、知っているのと知らないとでは結果は大きく違ってきます。また、誰も見ていない家の中でも構いませんから、役者脳の3つの思考パターン、ぜひチャレンジしてみてくださいね♪

結果、それが人前が苦手を克服することに、つながるのですよ。

 

人前を克服することは、未来を切り拓く
それではまた次回、お会いしましょう~!

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