こっちは一生懸命話しているのに、まったくもって話が通じない。そんな経験はありませんか?
きみのことを想って、言っているのに。
うんともすんとも、ピンと来ていない様子。
なんでわからないんだ!!

 

ヤキモキしますね。そんな時には、どうしたらいいのでしょうか。

 

心に響く話ができる人になるためには、

・相手を思い通りにしたい気持ちを捨てる
・相手のステージに下りつつ、高いエネルギーを保つ
・自分自身の感性を磨く

ことが大切なポイントです。

 

 

「思い通りにしたい」を捨てる

仕事に一生懸命であるあなただからこそ、相手にも同じことを期待してしまうのです。自分ではそう感じていなくても、どこかで

 

・成果を上げさせてあげたい

 

こんな気持ちがあるのではないでしょうか。実はこれは、相手をコントロールしたい気持ちの表れです。自分と相手は、同じ気持ちだろう!と勝手に解釈してしまっています。

 

あなたも人にコントロールされることは、心地よくないはずです。

あなたは「良いこと」と思っているかもしれませんが、当の本人は、そこまで想像できていない可能性だってあるわけです。

相手は「この人の思い通りにしないと、自分のことを嫌いになる」と考える可能性もあるのです。

そんな時に、頭からあなたのイメージを押し付けるのではなく、まずは相手のステージに自分が下りていくことも、時には大切です。

 

相手のステージに下りつつ、高いエネルギーを保つ

まず、相手から見た時、

自分よりも知識も経験もあるから、怖い
難しすぎて何言っているのか、分けわからない
絶対自分の話なんか、聞いてくれない

と思っている可能性が高いことを考えてみることです。ブロックされているわけです。
そんな状態で話をしたって、相手には響きません。あなたから、相手のステージに下りていくことをするのです。
下りていってあげるのではありません。
自ら進んで、望んで目線を合わせるだけです。
自分が上に立とうとしてはダメです。

あなたは、3歳くらいの子供と話をするとき、立ったまま話しますか?見下ろして、話しますか?きっと、しゃがんで目線を合わせて話をしますよね。しかも、3歳の子がわかる言葉で話しますよね。

同じことをすればいいだけの話です。

 

あなたと話がしたいのです。
あなたと同じテーブルに、少しだけ同席させてもらえませんか?

 

こんな気持ちです。ただし、このときに下げてはいけないのは、エネルギー。あなたからもエネルギーが出ていて、相手に伝わるので、そのエネルギーだけは下げないように気を付けてください。

 

自分自身の感性を磨く

相手のステージに下りていくことも大切、と話しましたが、そのためにはあなた自身の感性を磨くことが大切です。

感性を磨くと、

・視点が増え
・表現が増え
・伝わりやすい言葉が増え

ます。さらに、

・相手の立場に立って物事を考えるチカラ

もつきます。そして、相手の小さな変化も見える感覚を与えてくれます。

先日、クライアントさんに「黄色に注目して生活してください」とお話ししました。すると、

 

「通り過ぎる景色の中から、黄色だけが浮き出てくるように見え、驚きました」

 

とメッセージをくださいました。今まで気が付かなかった(気に留めていなかった)ものが、目に入ってきたということです。視野が広がったということです。

一見関係ないように見えますが、【普段あまり意識していなかったポイントに目を向ける】という行動は、新しい発見をする力を身に着けたり、ちょっとした変化に気が付けることにつながります。

 

私たちは、動物です。感覚的に生きている部分は、少なからずあります。目に見えないけれど、

 

目の前にいる人からエネルギーを受け取っています。
元気を与えてくれる人と、元気を吸い取られる人がいます。
勘で「これは良い」「これはヤバい」を感じます。

 

これらをないがしろにしては、いけないのです。目の前にいる相手の小さな変化を受け取れるようになるためにも、感性を磨いておく作業は、怠ってはいけないのです。

 

話が通じないと、相手のせいにせず、まず自分自身から見直してみてください。