セミナー講師に、役者の技術を取り入れたい理由
そして、講師としてお客様に何かを伝えるとき、お客様の頭の中で、その方の悩み事が解決していくプロセスが描けるのが一番です。そんな時には、講師自身が役者のように、再現性の高い話、つまり再現ドラマのようにビフォーアフターが説明できるのがベストなのです。
起業家のフロントセミナーや、セミナー業を行う講師の授業というのは、毎回ある程度同じことをお話しします。いくつかパターンはあったとしても、毎回まったく違うものをお話しすることは少ないでしょう。
するとどうなるか。講師自身が、段々と新鮮さを感じなくなるのです。やっていくと「ウケるポイント」や「集中ポイント」などが見えてくるからです。
ニュース原稿を読むアナウンサーは、その日その日で読む原稿が変わります。一方役者は、まったく同じ内容の芝居を１日２回。約１週間～多くて１カ月以上の本番を行います。稽古から合わせていけば、実に２カ月以上の付き合いになるのです。
しかし、まったく同じセリフに慣れているようで慣れてはいけないのが、役者の仕事。新鮮味に欠けた芝居ほど、生ぬるくてお客様が飽きるものはありません。常に、「今日が初めて」という気持ちを持って演じることが求められるのです。
毎回新鮮な気持ちで講義が行えるセミナー講師は、お客様のことをよく観察している人です。自分のペースだけで進めようとすると、お客様にも響かなくなります。
そして、講師自身も慣れてくることにより、再現性の高い話にリアリティーが無くなってきてしまうのです。
そのためにも、出来上がったセミナー内容をちゃんと話しながら、お客様を観察する視点を持ち、お客様の呼吸と合わせながら話を進めていくことが、再現性の高い話つまり、再現ドラマをお客様の脳内に浮かび上がらせられるポイントです。
人前を克服することは、未来を切り拓く
それではまた次回、お会いしましょう～！
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