人前で話す時、慣れている人って、初めからすっごくスムーズに見えませんか?

一昔前、私が人前で話すことに慣れていなくて、悶々としていた時、発表上手だったクラスメートAくんは、名前を呼ばれて席立つところから、スムーズでした。

 

自分が壇上に上がるまでの数秒間で、あっという間に聴き手を味方に付けてしまいます。

 

一方、名前を呼ばれた瞬間、ドキッとして、壇上に上がるまで、「落ち着け、落ち着け」と念じ、逆に緊張感を高めてしまっている、昔の私。一通りのことはやれましたが、人前で話すことは「頑張ること」になっていて、決して楽しいことではありませんでした。

Aくんと私、いったい何が違うのでしょう?

 

その5秒が空気を変える

Aくんは自分が話し出す直前の約5秒ほどを、聴き手のために使っています。目が合ったクラスメートがいたら、その子とアイコンタクトを取って頷く、もしくは、微笑んで答える。すぐに話し出すのではなく、5秒ほどを使って、空気を和ませるのです。そして、聴き手のタイミングで話を始めます。

一方私は、真剣な表情(真顔)をして壇上へ上がり、聴き手とは目を合わせず、すぐに用意していた常套句を話し出す。忘れちゃうのが嫌だったので、即やって即終わらせたかった…というのもありましたね^^;

 

しかし、聴き手も、スピーカーも楽しめるのは、Aくんの話です。たった5秒の差ですが、聴き手側だって、自分たちのために時間を使ってくれた…!と何となくでも感じれば、自然と話に参加したくなりますよね。

 

そのことに気が付いてから、私はすぐに話し出すのを、やめました。不思議ですが、「すぐに話し出さないと、用意してきたもの、全部忘れる!」という固定観念もなくなり、すっと話に入れるようになりました。

 

合唱発表会の指揮者と同じ

これは、合唱発表会の時の指揮者と同じです。経験したことがある人は、指揮をした時を思い出して下さい。指揮者を経験していない人は、歌い始める前のことを、思い出してください。

指揮をする人は、聴き手にあたるお客様に礼をした後、クラスメートの方を向きますよね。その時、合唱メンバーと伴奏メンバーに、アイコンタクトと手振りで、「いくよ」と合図を送りますよね。

 

お互いのタイミングを合わせて、ベストな状態でスタートできるようにするためです。

 

その空間、その時間を使っているのは、スピーカーであるあなただけでなく、聴き手となっている皆さんも、同じ時間を過ごしています。スピーカーと聴き手の呼吸を合わせることが出来れば、スタートから同じ方向へ走っていけるのです。

 

話し出す5秒前。聴き手のために、使ってみませんか?

 

人前を克服することは、未来を切り拓く
それではまた次回、お会いしましょう~!

 

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