人前で上手に話せる、ということのメリットは一体何なのか。この答えを自分で明確にしなければ、トレーニングをする意味がありません。
ただ漠然と、
・緊張しなければいいな
・上手に話せたらいいな
と考えていることは、「お金持ちになりたい」と思っているだけと変わりがないからです。
宝くじの高額当選者は自己破産に追い込まれやすい、という事実があります。お金があれば何でもできる、と思ってしまうからでしょう。気持ちが大きくなって甘い誘いに乗っかり騙されたり。知識もないのに無暗に投資にドサッと大金をはたいたり。「何のためにお金を使いたいのか」が分からないから起こりえる事実です。
「人前で上手に話したい」という感覚も同じです。「上手」の定義があいまいですね。何のために上手になりたいのかが、ハッキリしていないからです。「●月●日に、小学校での講演があるから、より小学生にわかりやすく、エンターテイメント性が高い講演にしたい」など、具体的に目標を描けていると、上手に話せるメリットがあり、上達も速くなります。
運よく大金を手にしても、使い道が分からず挙句の果てに借金をしてしまう。
ただ何となく、その方が良い気がして「話が上手になる」練習をしてしまう。
共通項は、「具体的な使い道」です。
なぜ、上手に話せるようになりたいのですか?もう一度、自分に問いかけてみると良いでしょう。