ちゃんと準備しているのに、なんだか人にちゃんと伝わっていないみたい・・・そんな経験はありませんか?

私も先生として初めて教壇に立ったころ、生徒たちに文化祭の説明をするのに一苦労した思い出があります。その時はただ淡々と、やることを説明しただけだったので、生徒たちのテンションも上がらなかったのです。

そこで思い出して取り入れたことがあります。それは、役者は動機×仕草×感情で、約2時間の芝居内容を頭に入れているということ。

動機×仕草×感情で話をすると、一気にリアリティが増して、話が伝わりやすくなるのです。

 

動機と仕草と感情は一致している

殆どの場合、私たちの動機・仕草・感情は、一致しています。例えば、「コップの水を飲む」という行動。

 

①暑い中歩いてきたので、コップの水を飲んだ
②今から告白しようと思って、コップの水を飲んだ

 

同じ「コップの水を飲む」という行動ですが、動機が変われば違いが出ます。

 

①の【動機】、暑くてたまらなかったから。
【仕草】は一気に飲み干す勢いがあるでしょう。
【感情】は飲み終えた後、かなり幸せそうな、ほっとした顔をするでしょう。お水もかなり美味しく感じているでしょう。

 

②の【動機】は告白の緊張で喉が渇いたから。
【仕草】は、中々お水を飲み込めないかもしれませんね。
【感情】は、飲み終えた後に、「いくぞ」と覚悟を決めるでしょう。お水の味なんて、分からないかも。

 

このように、

「動機」があるから、「仕草・感情」が生まれるのです。

 

話すことにも動機がある

私たちが話をするときには、動機があるのです。当たり前すぎて、気にしたことはないかもしれませんが、動機があるから、出てくる言葉があり、感情があるのです。

どうしてそのレジュメ内容になったのかを考えないで、レジュメの字面ばかりを伝えようとするから、ただの説明になってしまうのです。

 

たとえそれが説明だとしても、説明に至るまでの動機があるはずなんです。

 

以前あなたが、やってみて面白かったから、でも良いし、人から聞いて感動した・・・もよし。必ず何か動機があったはず。

その動機を忘れずにいると、あなたの記憶と感情が蘇り、一気に話の描写が細かくなります。すると、聞き手側もぐんぐん引き込まれ、お話が伝わりやすくなるのです。

 

分かりやすく伝えたい時には、動機を探ってみる。そして、動機から生まれた仕草や感情で話してみる。

話し方のノウハウよりもまず先に、動機から生まれたものを、大切にしてみてくださいね。

 

人前を克服することは、未来を切り拓く
それではまた次回、お会いしましょう~!

 

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