スピーチトレーナー/司会 海野美穂

テストは0点。なりたくない職業は先生。うつ病にもなった。そんな私が人前克服の講師をしているワケ~どん底からの回復編~

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話ネタはあるのに、人前が苦手でセミナー開催ができないあなたから「やれる!」を引き出す専門家

人前克服トレーナー 海野美穂です。こんにちは!

 

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はじめに…

演劇=エンターテイメントという概念を破り、演劇=日常生活に活かせるものという素晴らしさを伝えたい

いつの日か、日本の小・中・高の教育のどこかに【人前で伝える】という科目が入っている世界を創りたい

が、私の起業した理由です。

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海野美穂人生物語…みたいになっています笑

【テストは0点。なりたくない職業は先生。うつ病にもなった。そんな私が人前克服の講師をしているワケ】どん底からの回復編です。(出会い編がまだの方はコチラから☆

 

 

■人生の価値観を変えたひと言

高校生になって、演劇部に入りました。私の中のどこかで、「音読=演劇=私を肯定してくれるもの」という思いがあったから。

案の定、どっぷり漬かりました。「いつもいい子」でいようとしていた私は抑うつされていました。だから、「役」の中で大声で笑ったり、ちょっと悪さをしたり、怒ってみたりすることが、面白くて仕方がなかった。さらに、抑うつされた気分も少し晴れてきたんです。

 

感情の解放を経験したのです。

 

「役」を生きているから、「海野美穂ではない」という安心感。でも、演じているのは紛れもない「海野美穂」だから、「役の感情解放=海野美穂の感情解放」にも繋がっていたわけです。そして、この演劇部の公演が、私の人生を決めるコンパスの針を作ったのです。

 

私は、ALTの先生(外国人の先生)と仲が良かった。だから、先生が母国に帰る前に、ぜひ演劇を観に来てほしいって、お誘いしたのです。最初先生は「日本語がよくわからない」と不安がっていました。でも終演後、先生の所に行くと、先生はボロボロ泣いていた。感動するタイプのお芝居じゃなかったから、「なんで泣いているの?」と素直に聞いたら、

 

「日本語がわからないのに、なぜか美穂の役の気持ちが伝わってきた。感動した。」

 

と、話してくれたのです!!!!
ドカ―――――ン!と、雷に打たれたような衝撃を受けた。

 

演劇って、ノン・バーバルコミュニケーション(言葉を使わないコミュニケーション)なんだ!

 

と体感したから。演劇って、すごいかも。これを、日常生活に活かせたらなにか、人生が変わるかも。そう思って、日本大学演劇学科演技コースに入りました。

 

 

■感情がもたない。うつ病との戦い。

大学生活は順風満帆だと思い込んでいた。でも逆だった。東京での一人暮らしは大変だった。育った新潟県ののどかな雰囲気はない。そして、周りのみんなは凄い子達ばかり。みんな、バンバン前に出ていく。私も一生懸命乗っかってついていく。

人に合わせよう。周りにおいて行かれないようにしよう。合わせよう。合わせよう…。もっともっと上手くなりたい。もっともっともっと…。

 

大学1年生の3月。気づいたら、うつ病になっていました。幸い、うつ病の症状を予め知っていたこともあり、自分で気が付いて、早めに病院へ行ったので軽度のうつ病ですみました。でも、そこからが戦いでした。

 

留年はしたくないから、大学には行く。でも人と会うのは苦痛で、避ける。人前に出るのは日によって調子がいい時と悪い時があるから怖い。見られたくない。せっかく演技実習のある大学に入ったのに、3・4年では演技実習をとらなかった。

みんなにうつ病って知られたくなくて、明るいふりをしていた。元気に振舞っていた。だから、お家に帰るといつもぐったり。それでも、悟られたくなくて、嫌われたくなくて、外で良い顔をずっとしていた。でも限界

 

大学の友達と旅行へ行ったことはありません。合コンにも行ったことがありません。花火大会にも行ったことがない。バイトが忙しいと嘘をついていました。ひたすら「うつ病を治す」系の本を読んでいました。大学を辞めたいと何度も思った。演劇なんて、出会わなければよかったって、何度も思った。人生の選択を間違えたと思った。

それでも、なぜか負けたくなくて。3年生の後半には読んだ本で得た知識を片っ端から試して、薬がいらないくらいまで、回復しました。

 

 

■演劇療法の実践

4年生になった時。ゼミの先生が「精神障がい者の回復のためにやっているお芝居に、出演してみない?」と誘ってくれた。演劇の力を使って、人を癒す。コミュニケーション力を上げる。セラピーです。先生は私がうつ病なんて知らなかった。声がかかるなんて、ご縁かもしれない。そう思って、半年間、障がい者の方と稽古をして上演に至りました。

 

結局、私、最後は演劇に助けられたのです。
あんなにも、出会わなければよかったって思ったのに。
嫌いになりたいって思ったのに。
憎たらしかったのに。

 

感情を「役」で開放すること。間違ってもいいという、稽古場。イイ子でいなくていい、環境。できないのが当たり前。乗り越えて上演する喜び。成功体験。

 

私をうつ病から脱出させてくれる要素が、全部含まれていたんです。そして、人前に立つことも、感情の波に呑まれず、また出来るようになりました。

 

演劇と心理学、切っても切れない関係があるかもしれない。そんな考えが浮かぶようになりました。

 

次回、卒業後から現在まで。未来編です。

 

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