役者脳トレーニングってなに?
まず、役者脳とは、人前で話す人を魅力的に輝かせ、心を動かす話し手になるためのトレーニングです。
元舞台役者でもある、アクトブレイン・カンパニー主宰の海野美穂が、役者時代に当たり前のように行っているトレーニングが、スピーチをする上でものすごく役に立っているということに気が付き、体系化しました。
★舞台役者は人前で役を魅力的にみせるための思考パターンを持っています。
★人前で楽しく魅力的に話せる表現力があるからこそ、観客の心を掴み話さないのです。
舞台役者を仕事にしているんだから、もともと人前で話すのが得意なんだろうな。そういう才能があるんだろうな。と、感じるかもしれません。でも、それはほんの一握りです。
私もそうだったように、
自分を変えたくて舞台役者の道を選んだ
という人もいるのです。
役者は舞台に立つために、トレーニングを積みます。最初から舞台の現場に出る役者もいますが、多くの役者は、プロダクションや養成機関などで演技レッスンを受けるのです。よくある市民ミュージカルなどでも、本格的なお稽古に入る前に肩慣らしで、ワークショップが行われます。これらはすべて、演技のためでもありますが、人前で何かをするためのトレーニングにもなっているのです。
しかし、これらのトレーニングは、稽古場に行かなければ学ぶことはできません。段々増えてきたとは言えども、一般的には浸透していません。
一般的に浸透していたら、きっと今社会で活躍している大人は、学校教育の中で人前で何かをするためのトレーニングを受けてきたでしょう。しかし、現状では学校で「人前で伝える」トレーニングは教えてもらえません。教えられる人がいないからです。
「人前で話す機会が増えてきたし、どうにかしたいなぁ」
と思ったり、
「経営者として、(講師として)影響力を持ちたいが、どうしてもスピーチに変化が付けられない」
と思ったとき、一体どうしたらいいのでしょうか?
発声・滑舌だけでは身につかない、魅力を伝える表現力と目を惹くキッカケとなるエネルギーの出し方を学ぶ
◎役者は、お稽古場で人前に立つ心得を自然と学びます。
◎役者は、自分の見せ方を知っています。
◎役者は、パフォーマンスを分析し、自分に取り入れることができます。
これらを、あなたのお仕事に活かしてみませんか?
発声や滑舌学べば何となく「向上」したような気になります。もちろん、それは間違いではありませんが、他者との差をつけるにおいては、そこに目を向けるのは間違いです。
発声や滑舌を良くしたところで、話し手の魅力は伝わるでしょうか?
スピーチの聴き手は、言葉の裏側に見える「話し手の人間力」を見ています。言葉に魂がのる瞬間を見ています。
鍛えるべきところが間違っていると、いつまでたっても変化はありません。
高校生も効果を実感!役者脳トレーニング
私は、都内芸術高等学校にて、演技の先生をしていました。毎日高校生とレッスンをしたり、進学のための面接練習を行うこともありました。演技未経験者、演劇に興味なし、の生徒もいました。
彼らに、私が役者の稽古場で教わってきたことをそのまま伝えても、絶対に伝わりません。
そこで、役者の稽古場で行われているトレーニングを、日常生活と紐づけ、かみ砕き、生徒たちに伝えました。これが、役者脳トレーニングの原型です。手前みそではありますが、
・大学受験(面接)に合格
・声優養成所に優待特待生で合格
・有名私立大学演劇学科に合格
・就職面接に合格
・授業内発表が楽になった
・人前に出ることが出来るようになった
など、成果があがりました。中には中学校に行けていなかった生徒もいますし、人前に出ると緊張とプレッシャーで言葉を発せなかったり、お腹が痛くなってしまう生徒もいました。
しかし、役者脳トレーニングをすることによって、自分の芯が確立し、アピールポイントを見つけ、何よりも自信が出てくる様子を、目の当たりにしました。
「うちの子、こんな声をしていたんですね」と涙するお母さん。
「すごく、表情が明るくなったんです!」と話してくれたお母さん。
1学期は小さな声でボソボソ話していた子が、2学期には皆が驚くほど大きな声が出せるようになりました。
演劇をツールとして使い、人前で話すことを鍛えるだけですることで、人生が大きく拓けていくのです。
役者脳トレーニングには、そんな力があるのです。