いつもいっぱいいっぱいで、そんな空気が流れてしまいます。

『セミナーでの空気を変えるにはどうしたらいいですか?いつもいっぱいいっぱいで、セミナーもそんな空気が流れてしまいます。」

 

ご相談ありがとうございます。

まず、人前で話すことは、ずっと一方的に話すことではありません。人数が多かろうが少なかろうが、講師と受講生のあいだにコミュニケーションが生まれる空間を作ることを目指していく。これが、私がセミナーでいつもお伝えすることです。

結論から言うと、「コミュニケーションの橋」の架け方で、空気は変わります

 

場の空気をお互いに作る

大勢の空間も少人数の空間も、そこに流れる「空気」というものがありますよね。目には見えないけれど、私たちは感覚で敏感に感じ取っています。

「KY」:空気読めない

という言葉が流行るほど、日本人は空気を読むことに必死です。読み過ぎて気疲れし、何もできなくなるという傾向までありますよね。さて、これをセミナーに置き換えてみましょう。セミナーでお話をするときにも、「場の空気」というものがあります。

 

今日私は、同じ会場で4つのセミナーが同時開催されるという、とても面白くて特殊な空間でセミナーをしてきました。

 

・同じ時間
・同じ会場
・同じ空間(パーテーション無し)

 

という環境なのに、それぞれのセミナーの空気は全く別物でした。もちろん、やっている内容が違うので、やるワークにも違いがありました。でもやはりそれだけではありません。

 

講師と受講生が作り上げた空気が、そこにあるからなんです。

 

空気というものは、支配出来るものではありません。もちろん、講師が受講生を楽しませるための「仕掛け」を用意することは必須。しかし、それは受講生をコントロールするためではなくて、受講生が積極的に「楽しめる」工夫をするかどうかです。

そして、一方的ではなく、受講生との間に、コミュニケーションの橋を架けようとしているかどうか。空気が変化するのは、この「コミュニケーションの橋」の架け方です。

 

そのためにはまず、講師側から先に心を開き、相手を受け入れる体制を作っておきます。そのうえで、受講生の呼吸を汲み取るのです。

 

簡単な呼吸の汲み取り方

一番簡単な呼吸の汲み取り方は、相手に合わせることです。例えば、受講生が何か発言するシーンがあったとしたら、その発言に合わせて、相槌をうちます

私のセミナーでも、グループディスカッション形式をとっており、2~5名でディスカッションをしてもらい、それを全体にシェアしてもらったりします。

受講生の皆さんが一番緊張するときは、シェアをする瞬間。全員で出した意見を伝えてもらうのですが、ドキドキしていらっしゃるのはよくわかります。なので、シェアの瞬間、必ず受講生と同じスタンスで話を聴きます。

 

他の受講生さんが相槌を打ちやすいように、自分で積極的にリアクションをします。そのリアクションによって、話しやすく感じてくださった受講生は、たくさん意見をシェアしてくれます。

 

ここで汲み取るべき空気は、発表してくださる受講生の「私たちの意見、ちゃんと皆に届くかな?」という不安を汲み取り、解消へ向かわせること。ちょっとしたことなのですが、発言に合わせて相槌を打つだけでも、「シェアしやすい空間」が生まれ、結果的に良い意見が出やすくなるのです。

 

講師として人前で話すことになると、自分のことでいっぱいいっぱいになりがちですが、受講生のことを優先に考えるようにしてみましょう。

 

まずは、相槌から。相槌は意識してやらないと、相手に「相槌をしてくれている」と認識してもらうことが出来ませんから、ちょっとオーバーかな?くらいで打つのがベスト。日常会話からでも構いません。相槌を打つ練習を、してみてください

 

人前を克服することは、未来を切り拓く
それではまた次回、お会いしましょう~!

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