全員に伝えたいの落とし穴

前回、マイナス言葉に関するコラムを書きました。(まだの方はこちらから)今回も、続けて言葉に関するお話です。

先生になった時、「生徒さんに伝わらない。」とか「言うことを聞いてくれない。」という悩みを持つときがあります。

今日は、「人前で伝わるように話したい」と考えるあなたに、ちょっとだけ振り返ってみてほしいお話をします。

 

私は親になったことがないのでわかりませんが、「子供に言うことを聞かせるにはどうしたらいいのか?」というフレーズをよく耳にします。

これと同じ状態が、教室の中でも起こってしまうことがあります。

 

楽っちゃ楽だろうけど・・・

例えばあなたが、ちょっと難しい説明をしたとします。そりゃぁ、一発で全員が同じ動きをしたならば、これほど楽なことはないでしょう…。先生としての真意も伝わったところでしょうし、説明だって簡単。

でも、ちょっと考えてみてください。その状況って、

 

気持ち悪くないですか?!

 

誰も、

・疑問に思わず
・意見を持たず
・言われたことだけやる

これ、ほぼほぼ洗脳状態ですよね。まるで変な宗教です。全員同じ動きをしたら、優秀ですか?素晴らしいですか?

演劇やダンスなどで同じ動きをすることはあっても、これとは話は別ですよね。

 

もちろん、正しい知識を、技術を…と思った時、「伝わりやすく話す」ことは必要です。でもたまに、これを通り越して、「言うことを聞かせたい」に走ってしまうことがあるのです。

 

 

聞かせたいはエゴ!違う動きをして当然!

「言うことを聞かせたい」は完全にエゴです。あなただけの、押しつけがましい気持ちです。

しかし、自分の意図が伝わっていないと、どうしてもイライラしてしまい、「相手が理解できないのが悪い」とか「思い通りにやってくれない」と、相手のせいにしてしまいます

 

・・・これ、教育ではありません。教えのスタンスは崩れ去り、もはやただの独裁者です。

 

あなたは、今まで先生から言われたことを100%正解で理解することは出来ましたか?疑問に思わず、嫌だとも思わず、物事を進めてきましたか?

答えはNOですよね。だって、あなたはあなたという、世界でたった一つの個人なんですもの。他人と違うことがあって、当然です。

 

人前に出てお話をするということは、「伝える側」に立つということ。セミナーなどを開いたら、「次はこうしてください」と指示を出すこともあります。

そんな時、「言うことを聞かせたい」と考えず、ただ「伝える」ことに専念してください。

正直言って全員に満場一致で伝わることの方が、数少ないです。大人になると、それなりに空気を読んだり、周りに合わせることで、やることを理解することもあります。

 

「分かりやすく伝える」「伝わりやすい話し方」は、人前で話すうえでとっても大切。

でも、突っ走りすぎて、「思い通りにしたい」「言うことを聞かせたい」にならないように、注意することがもっと大切です。

 

人前を克服することは、未来を切り拓く
それではまた次回、お会いしましょう~!

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